無限 シビック タイプ R
レーシングスタイルをフィードバックする
ストリート仕様の本格派度をチェック
レーシングエンジンのサプライヤーとして、またホンダ車のチューナーとして世界的に有名なのが無限だ。
その無限が最強のシビックであるタイプRのチューニングを手がけた。果たして無限流のタイプRとはどんなものなのか? 実際に本社を訪れ、インタビューを行った。
開発者の話によれば、もっとも苦労したのはベース車の完成度の高さにあったという。タイプRはもともとがサーキットスペックで、それをさらに高めていくのは至難のワザであったというのだ。
言ってしまえば、ベース車がヤワなら無限の手によりいくらでもチューニングが可能だが、すでに無限が行うような手法が多数盛りこまれたタイプRは、残りの部分が少なかったというわけだ。
しかし、無限はそこであきらめるような集団ではない。無限は「よりドライバーに対するフィーリングの向上」を目指したパーツ開発を行った。
その結果がもっとも現れているのが、ショックアブソーバー&スプリングだ。無限が開発したキットは、前後ともにスプリングレートを若干アップ、減衰力はフロントを高め、リヤを落とした。このセッティングにより回頭性の向上に成功している。
また、エンジンは本体には手を入れずエアボックスとマフラーを開発。より低い温度の吸気と、効率のいい排気を目指すというNAエンジンチューンの王道を踏襲している。
さらに専用のブレーキローターとパッドを開発。ローターには回転方向と逆向きのスリットを入れることで、ダスト問題をクリア。さらにチューニングされたブレーキで発生しやすいジャダーの防止も実現している。
エクステリアパーツは空力特性の向上を念頭に開発。今回のタイプRで興味深いのが、リヤアンダーウイングと言われるパーツ。リヤアンダースポイラーと組み合わせて装着されるこのパーツは、ボディ下部での整流とともに超高速でのダウンフォース発生も受け持つ。ボンネットはもちろんカーボン製で、ホットエアの排出をメインにデザイン。
さらに驚かされたのがホイール。サイズはノーマルのままとなっているが、重量は1本で2.6kgも軽量化。バネ下重量をこれだけ落とせば、走りは驚異的な変化を起こすはずだ。 |