伝説はRE71から始まった
リアルサーキットメイド・ポテンザ
今や世界トップクラスのタイヤとして、その名を轟かせるブリヂストンだが、その性能の高さが最初から認められていたわけではない。ブリヂストンの名を世界に知らしめたのは、1980年代に登場したポテンザシリーズの第4弾、RE71という1本のタイヤであった。
当時、ヨーロッパでの拡販を目指していたブリヂストンは、RE71と呼ばれたタイヤでポルシェの承認を取るために奔走した。ポルシェのテストは、タイヤメーカーの技術陣を排除し、自分たちだけで行うクローズド方式。テスト方法も経緯も知らされない、知らされるのはOKかNGかの答えだけだ。結果はOK。ポテンザRE71はポルシェの承認を受けることになる。この承認は世界を駆けめぐった。名も知らない日本のタイヤが、ポルシェの承認を受けた……これは各国のタイヤメーカーにとって、驚異の出来事だったのだ。
以来、ポテンザは世界最高峰のスポーツタイヤとしての名声を、欲しいままにする。
ポテンザが高い性能を引き出したのにはわけがある。開発陣にモータスポーツ部が関わり、テストをサーキットで行ったからだ。今でこそ当たり前に思われるが、当時は市販タイヤでは、こうしたテストは行われていなかった。
ポテンザ誕生から29年。その知識と技術は蓄積され、今日のタイヤ造りに生かされている。ブリヂストンのすべてのタイヤには、サーキットで生まれ育ったスピリットが、確実に息づいているのだ。 |