そのステージでの速さを求めるピンポイント狙いのメイキング
ここまでに紹介してきた以外でよく知られる走りのステージとして「ゼロヨン」「ドリフト」「最高速」が挙げられる。いずれも極めて特化されたステージであるだけに、ウィークポイント対策まで含めたチューニング内容も、それぞれ大きく変わってくるのだ。
まずゼロヨンは、わずか10数秒で勝敗が決する短期決戦だから、なによりもエンジンパワーが重要。排気量アップやタービン交換などハードチューンが一般的だけど、全開時間が短いため冷却系に手を入れてることは少ない。また、そのパワーを受け止めて確実に路面に伝えるため、駆動系の強化も必須。さらに、サスペンションセッティングも重要になってくる。
続いて、アクセルで挙動をコントロールするドリフトでは、まずLSDが必要。それも、純正装着されるビスカス式やトルセン/ヘリカル式ではなく、ロック率の高い機械(多板クラッチ)式がベストだ。 また、深いドリフト角度を維持しながらスピンを回避するため、フロントタイヤの切れ角アップを行うこともお約束。さらに、走行風を十分に受けられない横向き状態で高回転域をキープするだけに、ラジエターやオイルクーラーなど冷却系の容量アップも必ずやっておきたいポイントと言える。
最後に最高速だけど、ゼロヨンと同じくトップエンドのパワーが必要とされるのと同時に、高回転&高負荷状態が続くことに対する耐久性も求められる。冷却性能に十分な余裕を持たせることが、トラブルを避ける最も効果的な対策だろう。
また、最高速ではドラッグ(空気抵抗)の増加を抑えながらダウンフォースを高めるエアロパーツの装着も重要だ。
パーツ別選択術
クーリング
ステージ別選択ポイント
サーキットやドリフト、最高速など、長時間にわたって高回転域を多用するステージでは冷却系の強化を行わなければならない。パワーによって必要なサイズは変わってくるけど、ラジエターをアルミ製2〜3層式に交換し、空冷式オイルクーラーも装着したい。また、ターボ車であればインタークーラーの大容量化&前置き化も図りたい。
クラッチ/LSD
ステージ別選択ポイント
クラッチに対する要求が高いのはゼロヨンとドリフト。ゼロヨンはスタート時、瞬間的に強大なトルクがかかるし、ドリフトはキッカケ作りや角度維持のため走行中にクラッチを蹴るから。また、LSDはステージに関係なく機械式を選ぶのがベスト。








