エアロパーツといえば空力を考えたレーシングパーツがルーツだ。しかし一般的にドレスアップ目的で取り付けられるエアロパーツにはそれほどの空力効果は期待できないので? そう考えがちだ。例えば昨今人気の高いGTウイングはどうなのだろう。ウイングの目的はダウンフォースを稼ぎ出し、接地力を高めて高速域でのコントロール性能を安定させるのが役目だ。結論から言ってしっかり設計されたGTウイングであれば相当の効果が期待できる。
その一例として、かつて編集部が某サーキットを使ってFC3Sで純正ウイングあり/なしの実走行テストを体験した。200km/hを超えるスピードでの走行や高速コーナリングではとにかく車体の安定性が段違い。高速になればなるほどその効果は体感できるものだったのだ。
しっかりとウイングが車体を押さえ、確実なグリップを路面に伝えていると言うことがハンドルからも伝わってくる感覚。これこそがエアロパーツの効果だと実感。
ただしこれほどの違いはサーキットレベルだから体験できることながら、微妙な違いはストリートでも起こっていると予想できる。
さらにフロント側にダウンフォースを発生させるカナードも実は効果あり。同じく某サーキットで240キロで走行した体験では、徐々にステアリングの操舵感が薄くなる、つまり氷の上を走ってるような手応えのないハンドリングになってくるのだ。これはフロントのグリップ力が空気抵抗で極端に落ちているため。そんなときにカナードが効くのだ。
エアロパーツのもうひとつの大きな効果はエンジンルームへの空気の導入だ。ラジエターやインタークラーへのフレッシュエアを導入することでエンジンやタービンの温度に下げ安定した性能を発揮させるのがパフォーマンス発揮のための第一歩。
しかしエアロの中には空気の導入をむしろ遮ってしまう形状のパーツもある。またただ単にダクト口は開いているが、空気の流れが悪いパーツもある。そこで注意したいのが空気の整流効果だ。
つまり空気はクルマの前方から入ってきて後方へと抜けていくのが一般的。しかし空気の入り口が小さい場合、さらには空気の出口が小さい場合には流れが滞ってしまうのだ。そして部分的に乱気流が起こってしまうと空気の流れが遅くなり、空気が流れる量が減ることもある。
つまりダクトの入り口は大きく、相当の大きさの空気の抜けエアアウトレットもしっかりと想定されていることが大切だ。また内部で乱気流を起こしにくい処理やデザインが施されていることも、スムーズに大量の空気を流すためには大切。
ところでエアのアウトレットはなにも下だけとは限らない。エンジンルームの上からの熱気を逃がすためにボンネット側のエアダクトも効果が高い。熱い空気は上昇する理屈を考えれば当然のことなのだ。
さらにダクトに取り付けられているプロテクト用のメッシュは実は空気の流入を遮っている要因のひとつだ。ビレットグリルなどの幅の広いグリルが付いているとグリルを外した時との効果の差は大きい。 |