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COMPLETE Racing Performa CT230R Produced by HKS コースレコードを塗り替えろ!
HKS CT230R
マジで最強&最速を狙う
Racing Performa CT230R Produced by HKS 03年にスタートしたHKSのEVO最速計画は、04年の2月、筑波のコースレコードを塗り替える54秒台というタイムで鮮烈デビューした。
 もちろん、このタイムがすべてではない。なぜかと言えば……。まったく同じ仕様であったとしても、、路面コンディションで、大きく変わってしまうからだ。たかが2、3℃しか路面温度が違わなくても、タイムは大きく違ってくる。実際、HKSの開発スタッフも「あのときのアタックは早朝。今は早朝のアタックができませんからねぇ。あのタイムを上回るのは大変です」と説明。
 話を元に戻すと、この計画は筑波にとどまらず、日本全国の主だったサーキットのコースレコードを塗り替えようと言うことから始まった。それもできるかぎり、市販パーツで……。もちろん、ボディ周りに関しては、フルカーボンのボディは、プライベートには手が届かない。でも、それを除けば、学ぶことはいっぱいある。
 当然、ポイントとなるのは軽量化だ。フルカーボンでなくても1100kg台にはできる。ここで重要なのがボディ補強。どんなタイヤを使うかでもかわってくる。このCT230Rは、Sタイヤを基準に開発。「スリックなら、いいタイムが出せますよ」と簡単に言うチューナーがいるが、現実はそんなに甘くない。グリップ力が上がれば、高いGがかかり、マシンにも負担がかかる。そのグリップ力に見合ったボディ剛性(補強)が必要になってくるからだ。
 もうひとつ、マシンをチューンしていく上で、重要なポイントがある。ベースとなるクルマを知り尽くしているかどうかだ。現行のEVOは、型式からも分かるように、VII以降共通だ。VIまでに較べると圧倒的にマシン重量は重い。それこそVをベースにすれば、もっと軽くできる。
 さらにEVOの最大の武器と言えば、4WDという駆動方式。ところがインプに較べると、タイヤの磨耗状態を見ても、リヤ側がもうひとつ有効に使われていない。FFベースで作られたEVOと言ってしまえば、それまでなのだが、このあたりのバランスを追求していけば、もっともっと速くなると言う。
 ただ、誤解を招かないように付け加えておくと、HKSが狙っているのは、タイム以上に耐久性を追求している。市販パーツにこだわっているのもそのためだ。すぐに壊れてしまったら、それこそ、HKSのは……というレッテルが貼られてしまう。
 本気で挑んでいるCT230R、次の舞台は、8月に十勝で挑む。
取材協力:HKS TEL.0544-29-1100
Racing Performa CT230R Produced by HKS Racing Performa CT230R Produced by HKS
Racing Performa CT230R Produced by HKS
 コーナリングスピードを上げるために、片側で35mm拡大、ワイドトレッド化されている。フェンダーやリヤウイングなどは、HKS RacingのSPL。また、ウインドウはフロントのみ強化ガラスで、その他はアクリル。ルーフとピラー以外はカーボンが使われ、軽量化が図られている。現在は1100kg強のボディ重量だが、スタート当初は1100kgを下回る軽さだった。
HKS CT230R 主要諸元
   
馬力/トルク:570PS/65kgm タービン:GT3240 サスペンション:HIPERMAX II(SPL)
設定ブースト:1.7kg/cm2 インタークーラー:HKS Sタイプ ブレーキ:ENDLESS 6POTインチアップシステム
エンジン:HKS63L(4G63ベース) ウエストゲート:HKS GT-II ホイール:ADVAN RGII(10J×18)
排気量:2.3L EXマニ:HKS SPL タイヤ:ADVAN A048(265/35-18)
ピストン:HKS鍛造N1メッキ(*1) Fパイプ:HKS SPL エアロ:HKS Style
コンロッド:HKS H断面(*1) インジェクター:820cc×4 オーバーフェンダー:HKS Racing
クランク:HKS鍛造フルカウンター(*1) CPU:HKS Fcon V Pro (*1)は近日発売予定
ガスケット:1.2mmメタル クラッチ:HKS GDツイン  
カムシャフト:272度(IN/EXとも) ミッション:ラリーアート DOG  
Racing Performa CT230R Produced by HKS  ベースはEVOに搭載される4G63型エンジン。エンジン内に使われているパーツは、2.3Lキット(ピストン/コンロッド/クランク)こそ試作品。ただ、このキットに至っても近日発売で、それ以外は市販パーツを使っている。ちなみに今年の2月のアタックでは、筑波で55秒063にとどまったが、4月の富士では1分43秒台を叩きだしている。
 最近はポン付けと呼ばれるアクチュエータータイプのタービンが主流だが、このCT230RではGT3240タービン+ウエストゲート仕様。そのためにEXマニなどの排気系、ターボパイプなどは純正が使えない。スペース的な問題だけでなく、吸排気効率を考えたSPL品に変更。 Racing Performa CT230R Produced by HKS Racing Performa CT230R Produced by HKS
Racing Performa CT230R Produced by HKS  ヘッド回りも、フルチューンというわけではない。カムをはじめ、調整式のスプロケット、強化されたタイミングベルトなども、市販されているパーツがそのまま使われている。
Racing Performa CT230R Produced by HKS  大きく開口されているためSPLに思われがちなインタークーラーだが、これも市販されているSタイプがそのまま使われている。ただし、オイルクーラーとラジエターは冷却効率を考えたSPLが組まれている。
 ロールゲージはクロモリ。不要なパーツはいっさい外され、軽量化されている。また、バッテリーなど重量のあるパーツはマシンの中央に移動して、ベストな前後バランスにしている。 Racing Performa CT230R Produced by HKS
 国内の各サーキットで、コースレコードを塗り替えるために開発されたとあって、アタックする谷口選手に合わせて、ペダル類もセットアップ。こういった細かい部分のセッティングが、アタックする上では重要になってくる。 Racing Performa CT230R Produced by HKS
【15kg重量アップしたCT230R】 ココはいただき!!
Racing Performa CT230R Produced by HKS カーボンで武装されたEVO(当時はTBR-02と呼ばれていた)がHKSから送り出されたのは約2年前。まだ、カーボン地のままだった。あれから2年。進化したEVOは、CT230Rと変更され、ボディもHKSレッドでペイントされた。開発当初は1090kgほどにまで軽量化されていたボディ重量が、このペイントにより1100kgとアップしてしまった。一般的なボディでは、塗装してもここまでは重量アップしないのだが、カーボンでは塗料がカーボン内にしみ込んでしまうため、ここまできれいに仕上げようと思うと、必要以上の塗料を使うことになってしまうと言う。ちなみに使った塗料は15kgにも及んでいるらしい。軽量にこだわるプライベーターは、こういった現状も知っておきたい。
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