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ダンロップが創設されたのは、今から120年近くも前の1889年。それまでタイヤといえば、ホイールにゴムを巻きつけただけ……という時代に、早くも空気入りタイヤを実用化したほどの高い技術力と先見の明を持っていたメーカーだ。
現在、ダンロップがラインアップする4輪車用タイヤには「デジタイヤ」という独自の技術が採用されている。これは、コンピューター上で実車走行と路面環境という2つのシミュレーションを緻密に行い、そこから導き出されたデータをタイヤ作りに反映させるもの。具体的には、トレッドパターンやブロック配列を最適化することで十分なドライ&ウェット性能を発揮させ、偏摩耗なども抑えるといったことが該当する。そんな先進技術の集大成と言えるのが、デジタイヤプレミアムと銘打たれた「ビューロVE301」になる。
コンフォート系タイヤの最上級モデルに位置づけられるビューロVE301を最も特徴づけているのは、ロードノイズを低減させ、高い静粛性を保つ「ノイズリダクションバンド」が採用されていること。
これは、一般的なナイロンバンドの約6倍の強さを持つポリエチレンナフタレートを素材とし、路面からボディに伝わる振動を抑制してくれる。タイヤの基本的な構造を大きく変えることなく素材を見直すことで、静粛性の向上に関してはこれまで以上の効果を発揮してくれる画期的なアプローチと言っていい。
この技術によって、ダンロップはプレミアムタイヤに求められる絶対条件と言ってもいい優れた静粛性と快適な乗り心地を実現した。ちなみに、社内テストではアスファルト路を40km/hで走ったときのロードノイズが従来品(ル・マンLM702)の54.5dBから、ビューロVE301では52.1dBへと2.4dB向上したという結果が出ている。
また、同時にハンドリング性能の向上をはかるため、新素材「FRR=ファイバー・レインフォースド・ラバー」を採用している点にも注目。周(回転)方向には伸びにくく、垂直方向に伸縮性のある短繊維を練り込んだゴムをタイヤサイド部に貼り付けることで、乗り心地を犠牲にすることなくハンドリング性能を高めることに成功している。
さらに、転がり抵抗が少なく、燃費性能に優れた「デジタイヤシリカ撥水ゴム低燃費バージョン」に「バイオケミカルフィラー」を配合することで、雨の日の安全性と環境性能を両立。また、排水性に優れたトレッドパターンの採用で耐ハイドロプレーニング性を高めているほか、タイヤ接地面内で摩耗エネルギーが均一になるように設計されたブロック形状、ブロック剛性を持つ「デジタイヤパターン」の採用で偏摩耗を抑え、ロングライフも実現している。
じつは、これはタイヤ摩耗時のロードノイズ低減にも有効。60km/h走行で比較すると、新品時の69.5dBに対して30%摩耗した状態でも69.3dBと、ほぼ新品時の性能を維持していることがテストで証明されている。摩耗時の静粛性にまでこだわって設計されているあたりからも、ビューロVE301が高級セダンをメインターゲットにしたプレミアムタイヤということがうかがい知れるだろう。以上の様々な技術は、デジタイヤの最新技術として「DRS(デジタルローリングシミュレーション)II」と総称されるものだ。
もちろん、ダンロップではその技術をほかのラインアップにも採用。プレミアム系やスポーツ系など一部のタイヤだけに限定することなく、ベーシックなモデルにも同じ技術を投入することで、基本性能の底上げをはかっているのだ。 |
| 02年の発表だが、その技術はいささかも見劣りしないどころか、現在でもそれを超えるものは少ない。しかし、コンパウンドのポリマー技術は日々進化しているので、そろそろ新しいモデルが登場してもおかしくないころ。ただし、現状のタイヤ技術は、ロングライフや環境性能などエコ系に主眼がおかれているので、ノイズリダクションバンドなど、高価な素材をふんだんに使うタイヤは大きく変わらないだろう。 |
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高いタイヤと安いタイヤの違いは高価な素材をどれだけ使うかの違い。たとえば、防振ゴムあり、なしで乗り心地は大きく異なるのだ。 |
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