 |
 |
国産チューニングメーカーの最大手として30年の歴史を持つHKS。ターボキットやスーパーチャージャーキットは言うまでもなく、吸排気系や冷却系を含めたエンジン関係からコンピューターを始めとした電子系、さらには駆動系、足まわりにいたるまで、じつに幅広いチューニングパーツを手がけている。
HKSでは個々のパーツの完成度を極限まで高め、トータルバランスに優れた最高のチューニングカーにまとめ上げることを重視。あらゆる視点からクルマを進化させ続けることが、チューニングに対する基本的なスタンスになっている。
そのなかで、足まわりのチューニングパーツとしてラインアップされるのが「ハイパーマックス」シリーズ。設計から生産までをHKSが一貫して行っているこのシリーズは、ストリートやサーキット、ドリフトといったステージ別、ラグジュアリーカーやコンパクトカー、ミニバン&ワゴンなどの車種カテゴリー別に全13タイプが用意される。
いずれもスプリングロワシートを上下させることで無段階に車高を調整できるネジ式車高調整タイプとされ、快適性を確保しながら、ハードな走りでも安定した減衰力特性を発揮する単筒式を採用するのがメカニズム面における大きな特徴。さらに、仕様変更やオーバーホールにも対応している。
そんなハイパーマックスシリーズにおけるハイエンドモデルが、ストリートユースからサーキット走行まで幅広く対応する「ハイパーマックスPro」だ。
まず注目したいのは、ストリート用ハイパーマックスIIで採用された、不快な突き上げ感を抑えてしなやかなストロークを実現するベースバルブをPro専用にセッティングしていること。これによりオイル室とガス室を分離するフリーピストンにかかる圧力を小さくでき、ガスの低圧化を図ることが可能になる。その結果、減衰力とバネレートがハードに設定されながらも、サーキット対応の車高調にありがちな硬いフィーリングを解消している。
また、シリンダーケースもPro専用設計。従来品に対して約35%もの軽量化を達成し、バネ下重量の低減に貢献。アッパーマウントには支持剛性が高く、ダイレクトなハンドリングをもたらしてくれるピロボール式を採用する。
さらに「ハイパーマックスPro Pfr」では減衰力30段階調整機構に加え、ストローク量は一定のまま車高だけを変えられる全長調整式を採用。バネレートやコース状況に応じて減衰力を変更できるほか、4輪にかかる荷重(コーナーウエイト)をキメ細かく調整できるなど、セッティングの幅をさらに広げている。Sタイヤを装着してのサーキット走行やタイムアタックにも応えてくれる仕様と言っていい。また、車高調にありがちなサビによるブラケットの固着を防ぐため、スーパーテフロンコーティングが施されるのもPro Pfrの特徴だ。
ProにしてもPro Pfrにしても走りを重視した設計が施されているだけでなく、取扱店はHKSが認定したプロショップのみに限定され、デリバリーされた製品はすべてシリアルナンバーで管理される。つねに本来の性能を発揮できるようにと周辺環境も整えられているわけだ。
シリンダーケースやブラケット、アッパーマウントがゴールドで彩られていることを含めて、他のハイパーマックスシリーズとは明らかに一線を画すプレミアム性。ユーザーにしてみれば、そういったところにもきっと心をくすぐられるはず。ProやPro Pfrならではの魅力は、決して高性能であることだけにとどまってはいないのだ。 |
| 開発の源はハイパーマックスII。それ以前にもハイパーマックスというモデルが存在したが、このモデルから2つのピストンを使うようになり、劇的に性能が向上している。ここから得られたノウハウはそれ以降に発売されたさまざまなタイプ別サスペンションキットに影響を与えているのだ。現在の位置づけはProがサーキットモデルあることから、IIはストリート用とされているが、サーキットもそれなりにこなす実力を持つ。 |
 |
販売店こそ限定されていないが、今だトップクラスのモデルであることに変わりはない。スポーツ&コンフォートを実現したサスキットで対応車種も幅広い。 |
|
|
|