スカイラインクーペに搭載されるVQ35DEはチューニングメーカーが現在もっとも力を入れているエンジンといわれている。そのためエンジンのパフォーマンスを高めるパーツが豊富に用意されておりターボ、スーパーチャージャー(以下S/C)、メカチューンと好みに合わせて幅広い選択が可能となっている。
チューニングメーカーの老舗ともいわれるHKSでも好みに合わせたチューニングメニューを用意しているが、今回紹介するのはGT S/Cと呼ばれるキットを装着したクーペモデル。製作を担当したのは埼玉県戸田市に店舗を構えHKSの直系となっているテクニカルファクトリー。
GT S/CはこれまでのS/Cとブロア本体の構造が異なっている。クランクからベルトを駆動して圧縮空気を送り出すブロアを回すシステムは同じだが、トルク感応型トラクションドライブ方式と呼ばれる遠心式のS/Cを採用することにより、ギア駆動特有の「ヴィーン」といった騒音は一切発生しない。そのため走行中はノーマルのエンジン音とほぼ同じ。
ところがアクセルを踏み込んでからのフィーリングはノーマルと比較にならない。まず驚くのはレスポンス。アクセルを踏み込んだ瞬間から即座に分厚いトルクで加速していく。それでいてギア式のようなロスが少ないことから高回転までスムースに吹け上がるのだから全域でS/Cのパフォーマンスを堪能できるのだ。
S/C本体もコンパクトだからエンジンルームに装着されていても違和感はまったく無く、さりげなくアピールできるところもポイント。これまでのS/Cの印象をがらりと変えることのできるエンジンチューニングといえるだろう。 |