今や定番のハーフスポイラーも20セルシオから
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WALDと言えばユーロ。このイメージは確固たるモノがある。ユーザーのなかには純粋にヨーロッパメーカーの輸入品と勘違いしている人もいるという。今回、話を聞かせてくれたヴァルドの松下さんも「どんなクルマにも極力、和のテイストは排除していますね。会社設立時、目指すところはベンツやポルシェを扱う欧州のチューナーでしたし、今もそれは変わらない。つねにヨーロッパの動向、流行りをフィードバックするよう心掛けています」
たとえ国内では流行りじゃなくても欧州で「これ来るぞ」と感じるようなデザインテイストがあれば取り入れることもあるという、提案型のメーカーでもある。
その代表的とも言えるのが、当時VIP全盛の時期、それも代表的車種の20セルシオで初めて設定したエグゼクティブライン(実際には150クラウンが初だったが、ラインアップとして確定したのは20系セルシオの前期用から)。
VIPカー=フルバンパースポイラー、サイドステップはパネル付き、といった迫力そのものスタイルが全盛のなか、ヴァルドのエグゼクティブラインはハーフスポイラー。小振りで大人な、をコンセプトにデビューさせたところ、これがウケた。
当時はヴァルドとしてもイケイケのデザインのスポーツラインがすでにラインアップされていたが、やはりセルシオユーザーの年齢層を考えれば受け入れられるのも納得だ。
「もともとベース車自体が、ユーロを意識したB仕様もラインアップするクルマでしたからね。それでも当時はハーフスポイラーは挑戦的な試みだったかな。たとえば、オリジナルのホイールでも3ピースで大きなインチを追いかけていたりもしましたが、それも圧縮鍛造や機能性を重視したデザインへと変わっていったですよね。スポークばかりのデザインが多かったですが、あえてディシュにしたり。これもエアロの流行りに逆らったのと同じように、『そこいらにたくさんあるホイールとは違う』という差別化とユーロに対するこだわりだったですかねぇ」
ヴァルドのパーツラインアップには写真のような本格的ブレーキシステム、車種によってはサスペンション、エキゾーストはもちろんスーパーチャージャーキットなど、ユーロテイストあふれる機能的な走りのパーツも揃っている。
ところで、松下さんが見ても当時のデザインが「そろそろ古いかなぁ、とは感じない」と言う。「古いベンツに最新のAMGが似合うかと言えば疑問ですよね。エアロに関して言えば、当時のデザインが当時のクルマにはマッチングがいいのではないでしょうか」とのこと。
たしかに秘めたスポーティさ持つ20セルシオがより鋭い走りを見せるような雰囲気を引き出している。コンパクトなハーフスポイラーがドレスアップチューンとして効果的であることを当時から証明しているのではないだろうか。
機能パーツとしても通じるユーロテイストのエアロ。ヴァルドのエグゼクティブラインは、これもひとつの定番となっているのだ。 |